
ましょうか。
○山下
私は民間劇場の一プロデューサーでございますので、皆さんと一堂に会するようなこういう機会に出席することはこれまでチャンスがございませんでした。今回は非常に光栄に思っておる次第なんですが、たまたま私どもも制作しました演劇を商品といたしましていろいろのところヘプレゼンスをしつつあります。私の素朴な民間人としての質問と申しましょうか、プロデューサーとしての質問なんですけれども、皆様がご担当になっているホールの企画あるいは買い公演も含めて、自主事業の選択を一体どういうふうにされているのだろうか。
例えば、もっと突っ込んだ話をしますと、ドラマシティが来年か、あるいは再来年か、その先かに何かミュージカルの企画を立てるといたしますと、こういうミュージカルにご興味がありますかというようなレターを差し上げたときに、ご回答をいただけるものかどうか。もちろん、公文協にお出しして全ホールに出すということはいろいろの民間劇場もやっていることなんですけれども、私はもう少しマン・ツー・マン的に、例えばミュージカルに非常に興味を持っていらっしゃる担当者のいるホールとは一体全国的に幾つあるのか。あるいは、北海道、東北でどこにそういうものにご興味の担当者がいらっしゃるのか。そこまで知りたいなと思うんですよ。
劇場なり制作会社なりが荷物を売る場合は、劇団もそうですけれども、例えばあご足込みで1ステージ幾らですよみたいなものが決まってから企画書なり情報を流すんですけれども、もう素案の段階で、例えば安寿ミラなら安寿ミラで「検察側の証人」というアガサ・クリスティーの芝居がおもしろかったので、第2弾として例えば「ダイヤルMを廻せ!」をやりたいんだけれども、これにご興味のあるホールはいらっしゃるんでしょうかというようなレターを我々から差し上げて、そのご返事をいただけるものかどうか。そういうことも踏まえてこういうものをつくってみたんですけれどもね。
○前田
顔が見え、声の聞こえる関係でそういうやりとりができればいいなということですね。実は私も今、山下さんとはそういう関係でもおつき合いをさせていただいているところなんです。
そんな話があったら早目に教えて、というお気持ちがおありだったら、どうぞおっしゃってください。
○山下
といいますのは、我々ドラマシティも開場して4周年で多少認知度が出てまいりましたので、兵庫県の奥まった中町のベルデホールの担当者から引き合いがございまして、
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